Special Report
富士山麓マインドフルリトリート2018
キッズプログラム報告
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●身体は何からできているの?
●4つのエレメント
●本を作る(カンフーブック)
●ビギニンクアニュー
★身体は何からできているの?
円になって座り、みんなで歌を歌って一息ついてからスタート! 大きな大きな紙が真ん中に置かれ、1人の女の子に紙の上に寝転がってもらいました。シスターが、彼女のからだの周りをマジックでぐるりと囲んでいき、彼女が起き上がります。何がこれから始まるんだろう?っていうわくわくしたような様子が、小さな子どもたちと大きな子どもたちから伝わってきます。ある子は、すぐさまからだの形が描かれた紙の上に寝転がりました。
シスターが、「みんなの身体は何からできているの?答えてみて」とみんなに問いかけると、1人の子が、「筋肉」と答えました。「筋肉をこの紙の身体のなかに書いてみて」と頷き伝えるシスター。そして1人の子が書き始めます。シスターが「他には?」と告げる度に、1人ずつ→→段々と紙の周りに小さな子どもたちが集まり、みんなで一緒に絵や字で描いていきます。この頃にはすっかり自由になっていました。紙の真ん中に座って夢中に描く子や、友達同士で会話と共に描くものを展開させていく子、だんだん飽きて円から離れた所で遊びはじめる子、端で絵を勢いよく賑やかに彩る子など。また描く内容も多様で、その子がもつ素質が自然に出ているようでした。身体の構成物を細やかに字で描き続けたり、目には見えない自分と世界のつながりを描いていったり。そうして時間の経過と共に、紙いっぱいに『子どもたちが想像したありとあらゆるもの』が描かれていきます。
スタッフの感想 『身体が何からできているか』、子どもたちからこんなに出てくるんだってびっくりでした。思っている以上によく見てるんだなって。身体はこんなに沢山のものから出来ているんだということに、子どもたちが改めて気づいて、自分のこと、お友達や家族、世界を大切に生きていけますように♡ このプラクティスにはそんな願いが込められている気がしました。
★4つのエレメント
【花】お花は「フレッシュ!さわやかさ、元気いっぱいの力」を表しています。お花の要素と感じるモノを外で拾ってきてください。
【水】「水面にあるがままを映し出す、静かに集中している様」水の要素と感じるモノを外で拾ってきてください。
【スペース】スペース、空は、「心のスペース、のびのびとくつろいだ様」窓の外の木と木の間にはスペースがあるでしょ?空の要素と感じるモノを外で拾ってきてください。
【山】あの富士山観てどう思いますか?「ドッシリとして力強い、フラットな気持ち」山の要素と感じるモノを外で拾ってきてください。
想像力の種に水やりをし、小さなオトナとペアになって外に出かけます。
外の庭では、こども達と同じ経験を分かち合いました。夢中になってじっくりと探す子、インスピレーションでサッと選ぶ子、遊び要素を入れながらワークに向き合う子 様々でした。「好奇心の種」に触れ自分にとって特別な4つを探します。手造り巾着袋の中に宝物が入っているような、幸せな気持ちになりました。
集めてきたエレメントを巾着袋から出して1つづつ、手の平において
そのものを心の中で「花」「水」「空」「山」と唱える度に息を吸い、吐きます。
4つのエレメントの状態はみんなの中に全てあります。どんな時、何をしている時でしょうか?
「花」みんなにも花のように、生き生きとしてさわやかな気分の時があるでしょう。
「水」のように物事を素直な気持ちで観て、感じている時はどんな時でしょう。
「空」のように自分の中に大きなスペースがあり、自由な気持ちの時がありますか?
「山」みんなの中に富士山のようなどっしり安定している力があります。
子どもたちは、自分の集めて来たエレメントをどうして選んだのかなどを説明します。
鉱物学者のような説明をしてくれる子もいて、普段から理論的に考える力があるのだなと感じました。隣に座ったお子さんが、わたしがエレメントを持ち帰ってないことに気づき、自分の4つのエレメントを全て半分に分けてくれました。(涙)
その後、善い種に水を与えるワーク。モナスティックが、リトリートでの素晴らしいところ、3日間で変化してきた様子を子どもたちに語りかけられました。
スタッフの感想 子どもたちは、法話の間はそわそわして動き回っているのに、終わってからの態度などみていると、ちゃんと全部理解して、白紙のように吸収していることが分かりました。モナスティックと一緒にいることで、子どもとの間には大きな愛がありました。子どもに伝えることは、「自分の在り方」なのだと学びました。自然からの瞑想は、夫々に今必要なモノを与えるかのようで、子どもたちは、実りの時期に絆として収穫するのだろうな、と思いました。
★本を作る(カンフーブック)
画用紙とカラーマジックや色鉛筆を使って冊子を作ります。表紙に名前とイラストを書く時に「ポジティブなイメージ」という条件はありますが、厳密に守るわけではないので、みな自由に楽しそうに表紙を書きました。小鳥の絵やアニメのキャラクター。笑いを狙うものなどさまざま。いろいろな色を使う子。シンプルに単色で力強く描く子。こだわりを持って緻密に描く子とさまざま。中のページは「力強く感じるもの」の絵を背景に文章を書きます。文章の内容は「自分の良い所」「お父さんお母さんへの感謝の言葉」「お父さんお母さんに謝りたい事」などなど。
スタッフの感想 絵の内容などに決まり事はあったが厳密化しなかった分、伸び伸び描けたので良かったと思いました。逆に文書化の部分は最初は何を書いて良いか迷っていたようですが、スタッフがガイドする事で書き出す事が出来たので、こちらは道筋を立てて取り組んだ事は良かったと思います。また、事前に発表する事を伝えなかったので、逆に伸び伸び描けたと思いました。
★ビギニンクアニュー
シスター、親子が大きなサークルになって、普段はなかなか伝えられないような感謝の気持ちと謝りたい事をお互いに伝え合い、ハグをします。他のお父さんお母さんや子どもはその光景を見守ります。上手く伝えられない子は前日作った本を読んだり、手渡しました。最後にお母さんお母さんと対面して立ち、子どもが大地に触れる瞑想(五体投地)をしました。
スタッフの感想 親御さんはもとより子ども達もなかなか伝えられない事を伝え合うことが出来て心温まる光景でした。また、伝える事が苦手な子どもは本が良いツールになりました。
子ども達が相手なのでこちらの想定している事と異なる動きも多々あったので、そこに対応できる準備がもう少し必要だと感じました。カリキュラムの内容はとても良くスタッフも一緒に楽しみながら参加している様子がとても良い雰囲気を作り出しており、子ども達の楽しそうな表情からも見て取れました。