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レポート

プラムビレッジ僧侶団
マインドフルネス来日ツア−2017

Report

レポート 富士山麓マインドフルリトリート

レポート 富士山麓マインドフルリトリート

レポート Wake Up! 若者向け一日瞑想会

レポート Wake Up! 若者向け一日瞑想会

Wake Up!の日は、素晴らしい晴天に恵まれ、青空の下に約50人の若者たちが集まりました。
緑の芝生の上に寝転んで行った「トータルリラクゼーション」(完全なくつろぎの瞑想)は、プラムヴィレッジ・モナスティックたちからの最高のプレゼントとなりました。
その後のシスター・トゥエ(インサイト)のダルマ・トーク(法話)は、名古屋から参加されたゴローさん曰く「シスター・インサイト、めっちゃええわ~!」。

レポート 医療・心理職者のためのマインドフルネス研修会

レポート 医療・心理職者マインドフルネス研修会

​医療・心理職者のためのマインドフルネス研修会

第1日目 4月29日(土曜・祝日)

聖路加国際大学のアリスホールに約260人が集まり、満員となりました。
内科医、外科医、精神科医、心理カウンセラー、看護士さん、終末医療にたずさわる方々、患者さん…など、さまざまな方々が参加されました。
プラムヴィレッジの瞑想プラクティスを、心理や医療分野で実際に活用されている、海外の優秀なドクターたちをお招きしての講義。
その合間合間に 呼吸の瞑想や、歌う瞑想、歩く瞑想の実践がはさまれながら、静かで深い時間が流れていきました。
つづく明日、第2日目のプログラムも楽しみです!

​医療・心理職者のためのマインドフルネス研修会

第2日目 4月30日(日曜日)

医療・心理職者のマインドフルネス研修会は、大きな反響と感動の第2日目となりました。

聖路加の保坂先生も「今までイベントはたくさんやってきましたが、こんな反響ははじめてです」と。「良かった!という感想だけでなく、感動しました!という感想が本当にたくさん寄せられました」

ブッダの教えであるマインドフルネスが、個人のケアから人々の絆、ソーシャルサポートへとつながっていく道筋を見事に示した、具体的な海外からの現場報告と、理論&実践の二日間。

絆を失った現代人たちの「四苦八苦」=鬱病、癌、認知症や終末医療といった現代的な大テーマに、5人の素晴らしいマインドンドフルネスの実践者=講師たちが代わる代わる迫っていきました。

参加されていたお医者さん・セラピストなどの方々も、患者の方々も、一般の方々も、皆一様に「癒された」という会場の空気は、まさに集合的なマインドフルネス・エナジー によって場全体が包まれていた証でしょう。

「この流れを、必ず次回へとつなげましょう!」と、会場全体が大きな一体感と盛り上がりをみせた、感動的な終幕でした。

レポート 教育者のためのマインドフルネス・デー

レポート 教育者のためのマインドフルネス・デー

特にシスター・インサイトの法話が素晴らしかったという感想が多く寄せられています。教育者にとってとても大切な、自分自身へのケア、慈しみについてのお話であったようです。

『シスター・トゥエ(インサイト)の法話』要約

先生方、今日は忙しい中来てくれてありがとうございます。

ここ数年プラムビレッジでは先生たちのためのリトリートや気づきの日などを開き、マインドフルネスを先生たちに伝えることに力をいれています。

ここにタイ(ティク・ナット・ハン師)の言葉があります。

「happy teachers will change the world」

先生が幸せだったら世界を変えることができる、という言葉です。教えることは本当に尊いことだと思います。若い人々の人生に影響を与える仕事です。それはやりがいがあると同時にチャレンジがある仕事だと思います。

どんな仕事でも人と関わることは簡単ではありません。でも、先生たちが直面している問題を事前に聞いたときに、その大変さに同情してしまいました。

まずは自分自身のケアをする必要があります。私たち僧侶が自分自身の苦しみと向き合って、自分自身のケアをする必要があるように、先生たちも苦しみと向き合って、それを変容させていく必要があります。

今日のプラクティスは、自分自身をケアしていくためのものです。それは日常で簡単に使えるもので、自分自身が幸せになるためのものです。

日本ではすでに仏教に基づいた文化がありますが、タイは仏教の教えを宗教に関係なくプラクティスできるようにしました。私たちが私たちの人生を深く生きることができるように。

私たちは鐘の音を静かに聞きます。

そして息を吸って、息を吐きます。

鐘の音を聞くと自分の中のマインドフルネス育むことができます。なぜなら、鐘の音とともに自分の息に気づくということは、この瞬間にたしかに存在していることを感じるということだからです。

私たちは普段はあれを考えたりこれを考えたり休むことがありません。わたしたちの思考はお猿のように頭の中をかけまわっています。

呼吸に帰るということは、お猿のようにかけまわっている思考を止めて、今ここで何が起こっているかを感じる練習をするということです。自分自身の呼吸に注意を向けた時、自然と思考はとまります。

私たちは呼吸をコントロールしてわざわざ深くしたり、長くしたりするわけではありません。ただそこにある自然な呼吸に気づく、ということをやるだけです。

マインドフルネスは光のようなもので、その光をあてることで、そこにあるものを見ることができます。太陽の光は無理やり花を咲かせるわけではありません。太陽の光があることで、花は自然と開くのです。マインドフルネスとはそのようなものです。

私たちは24時間いつも呼吸をしています。なので、マインドフルな呼吸はいつでもすることができます。お寺に行く必要があるわけではありません。日々の行動の中でできるものです。

自分自身の呼吸に帰るということは、自分自身の身体に気づくということです。自分の身体に気づくことができれば、リラックスすることができます。もし、自分の身体の中に緊張感があったら呼吸にかえることが大切です。

マインドフルネス実践の目的は身体に気づくということです。身体はふれることのできる具体的なものだから。私たちの身体をスキャンして、じっくりと身体を見ていくことで自分の身体をいたわり癒すことができます。

今まで自分の身体を無視してきた人もいるでしょう。自分の身体を無視するとどうなるかというと、病気になったり、気の流れが悪くなり、疲れたり、ひどい場合はがんになったりします。だから、自分自身の身体に気づいているということはとても大切です。

今日一日は、呼吸の仕方を知るための一日です。それは自分自身をケアするための方法を手に入れるということです。

身体のケアをする、ということは心のケアをする、ということでもあります。精神面はまた身体にも表れるからです。

身体のどこかに痛みがあるとしたら、それは心の怒り、恐れ、ストレスのあらわれかもしれません。自分の身体や痛みに気づきケアをするということは、自分の心を癒すということです。身体をいたわるということは、心の中の怒りや恐れをいたわるということなのです。

プラクティスをはじめるには、具体的なものからはじめるのがいいです。実際にそこにあってふれたり感じたりできるものから。だから身体と呼吸からはじめてください。身体のケアができるということは、心のケアができるということなのです。

真の愛とは、そこに本当に存在することです。自分を愛するということは、自分が本当にそこに存在することです。自分自身を本当に受け入れて初めて、真の意味で人を愛せるようになります。

今この瞬間にくつろぐことができれば、なぜ自分が今このようになっているのかがわかります。なぜ自分にこのような苦しみや困難があるのかが見えてきます。これを洞察または智慧といいます。

深く見るということは単に頭の中で考えるということではありません。心がクリアになった時に見えてくるものです。イメージとしては池のようなイメージです。風が吹いていたり、雨が降っていると、表面が波立っています。でも晴れていて風ない日は、池の上に周りの美しい景色が映し出されます。

暗闇の中にいて、先が見えないように感じることもあるかもしれません。生きる意味がないように思ってしまうこともあるかもしれません。それは悲しいことです。

呼吸に帰るということは自分自身に帰るということで、そこに智慧があれば自分自身を自由にすることができます。

もう一つみなさんと分かち合いたい実践があります。

それは「深く聞く」という実践です。

先生として話を聞くということはとても大切なことですが、まずは自分自身に耳を傾けることが大切になります。朝か夜、10分でも15分でも自分一人になって、呼吸にかえり、自分自身を掘り下げていく時間をぜひもってください。

身体を深く見て、「そこになにがあるのかな?」と探っていってください。ごちゃごちゃいう声が聞こえるかもしません。それはあながたずっと避けてきた声、面と向かっていないストレスかもしれません。

その声と共に座り、微笑みかけてください。「わたしはあなたと一緒にここにいるよ」と。ただマインドフルネスのエネルギーでその声を聴けばいいのです。

自分をジャッジしたり非難する必要はありません。そこにあるものをただ聞いてください。自分を責めないで。

自分の声を聴くと、自分の両親の声が聞こえてくることがあります。そしてあなたは実は、あなたの祖先や社会や教育の産物だと気づくでしょう。自分が相互的な存在だと気づけば自分を受け入れることができます。そうすれば、周りにいる人のことを非難することなく受け入れることができます。

先生自身が安定していること、自分自身を理解することがとても大切です。そうすれば、子どもたちを助けていくことができるから。

以上。

レポート 日本人僧侶のためのリトリート

レポート 日本人僧侶のためのリトリート

日本人僧侶のためのリトリート

第1日目 5月8日(月曜日)

日本人僧侶のためのリトリート初日。

8:00 朝の勤行。
9:00 朝食。
10:30 本應寺を出発。
→ 一昨年までお世話になった日新窟のタムチー尼を訪問。
→ 芝 増上寺 入り。

13:00 「日本人僧侶向けリトリート」オリエンテーション開幕。

13:30 トータルリラクゼーション

15:00 ダルマ・トーク

17:00 歩く瞑想

18:00 食べる瞑想

19:30 ダルマ・シェアリング

21:30 就寝

静かに、2泊3日・日本人僧侶向けリトリートがはじまりました。

いよいよ最後のイベントです。

日本人僧侶のためのリトリート

第2日目 5月9日(火曜日)

非常に興味深いプログラムの一日でした。

花と緑と東京タワーの歩く瞑想。まるで浄土。

ダルマ・トーク(法話)はブラザー・ファプ・カム & シスター・インサイト。

午後からは、かつてテーラワーダ仏教で出家されていたという曹洞宗・南米布教総監の采川道昭 老師による法話と坐禅の指導。

日本人僧侶 & プラムヴィレッジ・モナスティックだけのダルマ・シェアリング。

東海林良昌 全日本仏教青年会理事長による別事念仏の指導。

今回は、プラムヴィレッジ僧侶団に日本仏教に触れてもらおうという、大変興味深い企画が続きました。

その流れで、夜のQ&Aも、じつに画期的なお話がガンガン飛び出しました。

「日本の葬式仏教をどう思いますか?」

「日本の仏教は、今後、どのように変容していったら良いと思いますか?」

「ベトナム臨済宗であるプラムヴィレッジが、祖師である臨済禅師のことをあまり語らない理由は何ですか?」

「ジョン・カバット・ジンのマインドフルネスとの違いはどこですか?」

小規模ながら、まことに熱いやりとりが交わされる、日本人僧侶向けリトリートになりました。

これらのやりとりは、そのままソックリ本にして出版したいくらい、目からウロコの連続でした。

こんな貴重な機会を作っていただいた全日本仏教青年会の皆様には、感謝の気持ちでいっぱいです。

明日はいよいよ今回の来日ツアーの最終日になります。

「無常迅速 」とはこのことです!

日本人僧侶のためのリトリート

第3日目 5月10日(水曜日)

日本人僧侶向けリトリート 3日目。最終日。

6:00から、増上寺本殿での朝の勤行に参加。

8:00 最後の、食べる瞑想。

9:00 歌う瞑想。

9:30~12:15 Q&A。

12:30 クロージング・サークル(閉会)。

2週間にわたった「プラムヴィレッジ僧侶団マインドフルネス来日ツアー2017」。

いよいよ、最後の1日となりました。

来日ツアーの大トリとなった 一番最後のプログラムは、僧侶リトリートのQ&A。

ここに、大きなサプライズが生まれました。

通常のプラムヴィレッジ・ツアーでは、タイの教えを受けたダルマ・ティーチャーたち4名がずらりと並び、質問者席にすわった者の質問に対して、直接答えてくれます。

ところが…こんな光景は、初めて見ました。

ダルマ・ティーチャーの解答席に、今回は日本人僧侶たちがすわり、質問者の席にプラムヴィレッジのダルマ・ティーチャーたちが替わるがわる座って、「教えてください」と、日本仏教に対する質問を投げかけたのでした!

 

プラムヴィレッジのダルマ・ティーチャーたちから、日本人僧侶たちにー投げかけられた質問内容は、以下の通り。

①日本寺院の清潔さ、坐禅修行や念仏勤行の厳しさ、作法の厳格さには、目を見張るばかりです。やはり日本文化には、マインドフルネスの伝統が土台にあると感じました。しかし、ここまで徹底することは、正直、私たちには難しいです。そこには、どのような日本的な精神性があるのでしょうか? その点を、ぜひ、学ばせていただきたいです。

(質問者: シスター・ハーモニー)

②全日本仏教青年会の理事長・東海林さまに質問します。この歴史ある日本仏教の国家において、プラムヴィレッジ・ジャパンの設立は、可能だと思われますか? 私たちに対して、何か良きアドバイスがあれば、お聞かせください。

(質問者: シスター・インサイト)

③出家僧侶が妻帯しているというのは、どんな感じなのでしょうか? 良い点・悪い点ともに、教えていただきたいです。また、仏教の戒律は、日本仏教においては、どのようになっているのでしょうか?

(質問者: ブラザー・ファップ・リュウ)

これらのQ&Aはものすごくヒートアップして、12:00にはすでに完全撤収し終ってなければならいはずなのに、12:10になってもまだ、熱い対話は続いていました。

解答者席にほかの日本人僧侶たちが入れ替わり立ち替わりすわって、ダルマ・ティーチャーたちの質問に対し、リレーで懸命に応答しました。その姿は、感動的でした。

中には御夫婦で出家されている参加者もおられ、彼らからの解答には、プラムヴィレッジの僧侶たちも、初めて接する世界に興味津々でした。

1872年(明治5年)、明治新政府が仏教勢力の弱体化を狙って出した 「自今僧侶肉食妻帯畜髪等可為勝手事」(今より僧侶の肉食・妻帯・蓄髪は勝手たるべき事) という、太政官布告のこと。

性欲を抑えられず、生涯「愚禿」と自称した壮絶な、親鸞聖人のストーリー。

日本仏教における出家サンガの弱体化と、家族経営化の現状。

檀家や葬式・法要などがない、プラムヴィレッジとの違い。

現代日本文明の抱えるの暗闇と、オウム真理教事件…

これで一冊の本ができるほど、様々な話題・充実した対話の繰り広げられた、画期的な〝日本仏教を外へ開く、対話リトリート〟となりました。

しかし今回のプラムヴィレッジ来日ツアーでは、じつは、この「日本人僧侶向けリトリート」だけが、参加者が定員に満たなかったイベントでした。

「〝日本仏教の外部〟へ意識を持つ僧侶たちは、まだまだ少ない。これが現実です」とは、世界仏教徒青年連盟 会長代行をつとめる村山博雅師の言。

このイベントを共催させていただいた 全日本仏教青年会・理事長の東海林良昌師は…「この時期は日本人僧侶にとっては法事などで一番忙しい時ですが、3年目になるこのイベントは、私たちにとってとても重要であると位置づけています。〝日本仏教の外部〟との対話・相互交流を深め、継続することは、必ずや日本仏教の将来につながると思っています。来年もよろしくお願いいたします。」

レポート ベトナムデー

レポート ベトナムデー

ベトナムデーには、在日ベトナム人の仲間たちが35人が集いました。

食べる瞑想。そして川沿いの道を、歩く瞑想。シスター・ハーモニーのトータルリラクゼーション、ブラザー・ファプ・ユン によるのダルマトーク。

こちらも大きな盛り上がりをみせました。

レポート 番外編〜僧侶団の日本滞在日記〜

※記事及び写真はすべてFacebook「Wind of Smile ~ 微笑みの風 ~」より加筆・修正し転載。
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